中国 バックパック一人旅 出発の日
1984年7月4日、中国 バックパック一人旅、出発の日です。
自宅にて
荷物詰めが終わりません...
前の日から、日にちが変わったのに、準備が終わりません。
荷物をバックパックに詰めたら、背負えないのです。重くて...
計ると、手荷物の小さいリュックと合わせて、16kgでした。
背負うと、なんと、後ろにヒックリ返ってしまうのです...今、思うとナント軟弱なと思います。(中国から帰るころには、もっと重いバックパックに、両手にお土産を抱えて、走りまくっていました。)
で、ボストンバックに詰め替えたり...荷物が全部入らない...
スーツケースに詰め替えたり...ワーイ〜入るけど、これでは動きがとれなくなる...
で、一旦、冷静になり、荷物を減らすことに、コンタクトを諦めて、電池を半分にして、シャンプーも半分に減らしてといろいろ、14kgに、この重さで、やっと背負うことができて、シャンシャンでしたが、もう夜が明けてました...
気分が真っ暗
その上、何か気分が真っ暗でした。
出発日直前の日記には、こう書いてありました...
出発日直前で、まだ実感がわかず、何か面倒くさい。知らない人達の中に入って、何をするんだろうと疑問がわき、不安と恐怖で半分以上行く気が失せている。なのに、かけたお金のことを考えてか一生懸命に、荷造りをしている。何か遊びに行くのに、気分が真っ暗だ。
成田空港にて
ドンキーコングゲームを購入
早めに成田に到着、食事をして、買い物をして、
この時、時間を持て余したらと思い、片手で持てるぐらいのドンキーコングの液晶ゲームを買いました。まだテレビゲームなどない時代です。キングコングが蔦をつたっていって、ゴールにたどり着くような単純なゲームですが、タイミングよく蔦にタッチしないといけなく、その当時では、結構、燃えるゲームでした。これが、後で、いたる所で、とても役にたってくれました。
お一人様のツアー
ツアーの集合場所に。
DST(地球の歩き方旅行会社)の看板も出ていなく、参加するツアー客の姿も無い。待っているうちに、DSTの方が見えて、手続きです。
で、恐ろしい言葉が
「本日は、お一人様のツアーとなります。」
ガ〜ン!! お一人でツアーなんてあるの〜と、心で叫んで、青くなりました。そうか、催行最小人数1名と書いてあった...ひとり参加なんて予想もしていなかったため、頭の中は、小パニック状態です。
- 出国、入国手続き、ひとりなの...
- 飛行機の中、ひとりだよね...
- 日本の航空会社じゃないよね...たぶん英語だけだよね...
- 香港、夜到着だよね。ひとりで、夜、香港のタクシーに乗るの。売られちゃうんじゃない!! このころ、香港に、へんな噂がありました。香港のデパートの更衣室で試着をしていると、反対側から引きづりこまれて、中東に売られてしまうという...
で、手続きが終わり、
「行ってらっしゃいませ」
とニコニコと送り出されました。
搭乗口へ
海外旅行、初心者です。ツアーで、サイパンに1回、タイに1回しか海外に出たことがありません。
ガイド本を見ながら、出国カードに記入して、やっと、出国手続きをすませ、搭乗口、33番ゲートへ。
搭乗口に、何か変な列が出来ていたので、訳がわからなく、並んでみた...5分くらい経って...関係ない列だと気付き(外人さんばかりでしたので、トランジットの手続きか何かでしょうか...)、搭乗が始まるのを椅子に腰掛けて待つことに...
これから先、大丈夫だろうかと...不安がもう、てんこ盛りでした...